AI検索のPerplexityは、保存される「メモリー」に関してユーザーが完全にコントロールできることを告知しました。設定画面からメモリーの閲覧・削除・無効化が可能で、インコグニート（シークレット）モードではメモリーと検索履歴が自動的に無効化されます。個人情報の取り扱いに敏感な利用者や、企業・教育現場での利用にとって重要なアップデートです。
発表の概要
発表のポイント
Perplexityは、保存されるメモリーの取り扱いをユーザー主導に明確化しました。設定からいつでも内容を確認・削除でき、必要に応じて保存自体をオフにできます。また、インコグニートモードではメモリーと検索履歴が自動的に無効化され、痕跡を残さずに利用できます。
- メモリーの閲覧・削除・保存の無効化が設定から可能
- インコグニートモードではメモリーと検索履歴が自動で無効化
- ユーザーがデータ保存の可否を全面的に制御
「メモリー」とは何か
ここでいうメモリーは、やり取りや指示の一部を学習的に保持し、次回以降の応答に反映させるための情報を指します。これをユーザーが自由に管理できるようにすることで、パーソナライズとプライバシーのバランスを自ら調整できるようになります。
機能と使い方
設定でできる主な操作
設定画面から、保存済みメモリーの一覧確認、個別削除、一括削除、そしてメモリー保存のオン/オフ切り替えが可能です。業務や学習のフェーズに応じて保存方針を変更できるため、必要なときにだけパーソナライズを有効化する運用がしやすくなります。
インコグニートモードの挙動
インコグニートモードを有効にすると、メモリーと検索履歴が自動的に無効化されます。機密性の高いテーマを扱う場面や、記録を一切残したくないときに有効で、安心してスポット的な調査や試行が行えます。
利用シーンと注意点
企業・教育現場でのメリット
プロジェクトや授業でAIアシスタントを使う際、データがどのように保存されるかは導入判断のポイントです。今回のアップデートにより、管理者や利用者は保存の有無を明確に制御でき、機密情報を扱うワークフローにも適合しやすくなります。
個人利用のベストプラクティス
パーソナライズの恩恵を受けつつプライバシーを守るには、状況に応じた切り替えが有効です。記録を残したくない調べ物はインコグニートで、継続学習や作業の効率化にはメモリーを活用する、といった使い分けが実用的です。
- 定期的にメモリーを見直し、不要な情報は削除する
- 機密性の高い内容はインコグニートで検索・利用する
- 必要な期間だけメモリー保存をオンにし、完了後はオフに戻す
一次情報・参考リンク
リンク一覧
発表の出典は以下をご参照ください（英語）。
まとめ
Perplexityは、メモリーの閲覧・削除・無効化をユーザーが自在に行えるようにし、インコグニートではメモリーと検索履歴を自動オフにすることで、プライバシー制御を明確化しました。利用シーンに応じて保存方針を切り替えれば、パーソナライズと安全性の両立がより容易になります。
