OpenAIは、ChatGPTの新機能「Pulse（パルス）」を発表した。まずは有料のPro購読者向けに提供を開始し、ユーザーの関心事や接続データ、直近のチャット内容などをもとに、夜間も継続的に思考を働かせるのが特徴だという。発表によれば、毎朝ユーザーに結果が届けられる形が示唆されている。
概要
「Pulse」とは何か
Pulseは、ユーザーの興味・関心や連携済みのデータ、最近のチャット内容などを踏まえ、ユーザーがオフラインの間も継続的に思考・準備を行うChatGPTの新機能だ。従来の問い合わせに対する即時応答だけでなく、能動的に情報を収集・整理し、次のアクションにつなげる支援が狙いとみられる。
提供開始と対象ユーザー
今回の発表では、まずPro購読者に先行提供されることが明らかにされた。一般提供や対応範囲の拡大時期については現時点で公表されていない。
仕組みと期待される体験
夜間にユーザーの関心と連携データを思考
Pulseは夜間に、ユーザーが示した関心領域や接続したデータソース、最近の会話履歴を踏まえて「考え続ける」。これにより、ユーザーが再びChatGPTを開いたとき、より的確な提案や整理済みの情報が提示される体験が想定される。
毎朝のフィードバック（詳細は今後公表）
発表文では「毎朝、ユーザーが何らかの結果を受け取る」ことが示唆されているが、具体的な形式や内容は明示されていない。一般的には、ダイジェスト、提案タスク、重要トピックの要約などが想定されるが、正式な仕様発表を待ちたい。
- 関心分野の最新情報や資料の要点整理
- 進行中プロジェクトのフォローアップ提案
- 次の一手となるリマインダーやタスク候補の提示
影響と留意点
ユーザーにもたらす可能性
「受け身のAI」から「先回りするAI」への転換は、生産性の底上げや情報の見落とし防止に寄与しうる。忙しいビジネスパーソンや研究者にとって、毎朝のインサイトが意思決定の初速を高める可能性がある。
プライバシーと設定管理
Pulseはユーザーの関心や接続データ、会話履歴を活用する性質上、データの取り扱いと設定管理が重要になる。どのデータを使うか、どの頻度で処理するかなど、ユーザーがコントロールできる設定の提供が期待される。
今後の動向と注目点
今後の展望
まずはPro向けに始動したPulseが、どのような形式で毎朝のフィードバックを提供し、どの程度まで個別最適化されるのかが焦点だ。一般提供の有無や、対応する連携データの範囲、ユーザー側の設定自由度が具体化すれば、日々の情報収集から意思決定までのワークフローは大きく変わる可能性がある。続報に注目したい。
