OpenAIのチャットAI「ChatGPT」で、有料ユーザーが対話時の「思考レベル」を細かく調整できる機能が、従来のWeb版に加えてiOS・Androidアプリでも利用可能になりました。これにより、回答速度を優先するライトなモードから、より深く丁寧に考え抜いたヘビーモードまで、用途に合わせた使い分けがスマートフォンでも簡単に行えます。
新機能「思考レベル」調整とは
Web版だけでなくiOS・Androidにも拡大
今回発表されたのは、ChatGPTの有料ユーザーが利用できる「思考レベル」調整機能が、iOSおよびAndroidアプリにも対応したというアップデートです。これまでWebブラウザ版で提供されていた機能が、スマートフォンアプリからも同様に使えるようになりました。
4段階の思考レベル:Light / Standard / Extended / Heavy
ユーザーは、チャット入力画面(composer)で「Thinking(思考)」と表示された部分をタップすることで、次の4つのレベルから選択できます。
- Light(ライト):軽めの思考で、素早く簡潔な回答を得たいときに適したモード
- Standard(スタンダード):通常利用向けの標準的な思考レベル
- Extended(エクステンデッド):少し踏み込んだ検討や、詳細な説明が欲しい場合に向くモード
- Heavy(ヘビー):より時間をかけて深く考えさせたいときのモードで、複雑な課題や高度な分析に適しているとされる
これにより、ユーザーは「とにかく早く答えがほしい」「多少時間がかかっても精度や深さを重視したい」といったニーズに応じて、手軽にモードを切り替えられます。
スマホでの使い方と活用シーン
iOS・Androidでの操作方法
スマートフォン版のChatGPTアプリでは、チャット入力欄の付近に表示される「Thinking(思考)」ボタンをタップし、4つのレベルから希望のモードを選択します。一度設定したモードは、そのチャットセッションで継続して利用できるため、用途に応じて必要なときだけ切り替える、といった使い方が想定されます。
日常利用でのおすすめモード選び
思考レベルの選択は、タスクの性質や時間的な余裕によって使い分けると効果的です。以下は想定される活用イメージです。
- 短いメール文面の草案や、カレンダー調整の相談など、簡単なタスクには「Light」
- 一般的な質問への回答や、日常的な調べ物には「Standard」
- レポート作成の補助や、複数の選択肢を比較したいときには「Extended」
- ビジネス戦略の検討、複雑な技術仕様の整理、長文の構成案などには「Heavy」
スマートフォンからでも、状況に合わせて適切なモードを選ぶことで、移動時間やすきま時間をより効率的に活用しやすくなります。
有料ユーザーにとってのメリットと今後の期待
生産性とコストのバランスを取りやすく
思考レベルを調整できることは、処理時間や応答の密度をユーザー側である程度コントロールできる、という意味でもあります。ビジネス用途で「ここは速度重視」「ここは品質重視」と切り替えられる点は、有料プランの価値を高める要素になるでしょう。
モバイル中心ユーザーへの配慮
日常的にPCではなくスマートフォンを主なデバイスとしているユーザーにとって、今回のアップデートは大きな利便性向上につながります。外出先でも「Heavy」モードでじっくり相談したり、急ぎの用件だけ「Light」で済ませたりと、モバイル環境でも柔軟な使い分けが可能になります。
今後の展望
現時点では「Light / Standard / Extended / Heavy」という4段階ですが、今後はタスクの種類やユーザーの好みに応じた、より細かなカスタマイズ機能が追加される可能性も考えられます。モバイル対応が進んだことで、ChatGPTを「どこでも使えるAIアシスタント」として日常に組み込みやすくなり、個人の学習や仕事のスタイルをさらに変えていくことが期待されます。




