対話型AI「ChatGPT」に、外部サービスと連携できる「プラグイン」機能が、有料プラン利用者向けに研究プレビューとして公開されました。今後は組織全体での共有や一元管理機能も追加予定で、企業での本格活用に向けた基盤整備が進んでいます。
新たに公開された「プラグイン」機能の概要
有料プランの全ユーザーが研究プレビューを利用可能に
今回発表されたのは、ChatGPTに外部ツールやサービスを接続できる「プラグイン」機能が、有料プラン(Paid plans)を利用しているユーザー全員に向けて、研究プレビューとして開放されたというものです。研究プレビューとは、正式版リリース前のテスト段階で広くフィードバックを集める位置づけで、機能や仕様が今後変更される可能性もあります。
「プラグイン」でできることのイメージ
プラグインを利用すると、ChatGPTは単なる会話エンジンにとどまらず、外部のAPIやサービスと連携した「作業の実行役」として振る舞うことが期待されます。たとえば、以下のような活用イメージが考えられます。
- 予約・決済サービスと連携し、レストランやホテルの予約を対話だけで完結
- 業務ツールと接続し、議事録の要約、タスク登録、レポート生成を自動化
- 自社データベースとつなぎ、社内規程やマニュアルに基づいた回答を自動で生成
こうした機能が整うことで、ChatGPTは単なる「答えてくれるAI」から、「実際に仕事を進めてくれるAIアシスタント」へと進化していきます。
組織利用に向けた「Org-wide」機能の予告
組織全体での共有と管理機能が「近日提供予定」
公式発表では、「Org-wide sharing and management is coming soon.(組織全体での共有と管理が近日登場)」と記されており、企業や団体など、組織単位での本格運用を想定した機能が準備されていることが示されています。
これにより、管理者が組織内で利用するプラグインを統一したり、部門ごとに利用できるプラグインを制御したりすることが可能になると見られます。セキュリティやコンプライアンスを重視する大企業にとっては、導入判断の重要なポイントとなりそうです。
企業にとってのメリットと検討ポイント
Org-wideの共有・管理が実現すると、企業はChatGPTを次のような形で活用しやすくなります。
- 社内標準のプラグインセットを定義し、社員全員が同じ環境でAIを活用
- 情報漏えいリスクのある外部サービスとの接続を制限・監査
- 部門や職種ごとに最適なプラグイン構成を設計し、生産性を底上げ
一方で、プラグインを通じてどのデータにアクセスさせるのか、どこまでAIに業務を任せるのかといったガバナンス設計も同時に求められます。試験導入の段階から「ルール作り」と「教育」をセットで進めることが重要になります。
今後の展開と利用者が押さえておきたいポイント
研究プレビュー段階で試しておきたいこと
現在は研究プレビューのため、仕様変更や機能追加が頻繁に行われる可能性があります。有料ユーザーはこの期間を「実験と学習のチャンス」と捉え、自分の業務や生活のどこにAIプラグインがハマるかを試してみるとよいでしょう。
- 日常的なルーティン業務で、AIに任せられそうな作業を洗い出す
- 既存の業務ツールやSaaSとの連携シナリオを考える
- 小さく試しながら、効果やリスク、運用ルールを検証する
まとめ
ChatGPTのプラグイン機能が有料プランの全ユーザーに研究プレビューとして解放されたことで、AIを「情報を教えてくれる存在」から「業務を実行してくれるパートナー」へ進化させる土台が整いつつあります。さらに、近く予定されている組織単位での共有・管理機能により、企業での本格導入も現実味を帯びてきました。今後数カ月は、実際に触りながら自社・自分にとって最適な活用スタイルを模索する重要な期間となりそうです。




