Mozilla Firefoxのユーザーは本日から、AI回答エンジン「Perplexity」を既定の検索エンジンとして設定できるようになった。必要な時だけPerplexityで検索する「ワンタイム検索」にも対応し、賢く正確で信頼できる回答をうたう同サービスをより柔軟に使い分けられるようになる。
発表の概要
Perplexityは、Firefoxでの検索エンジン選択肢として本日から利用可能になったと発表した。ユーザーは既定の検索に設定するか、都度指定のワンタイム検索として呼び出せる。検索の主導権をユーザーに取り戻す、という文脈でブラウジング体験の選択肢が広がる格好だ。
何が起きたのか
Firefoxの検索設定にPerplexityが加わり、アドレスバーや検索バーからのクエリに対し、Perplexityの回答主導の検索結果を利用できるようになった。常時Perplexityを使いたい場合は既定に設定、特定の質問だけ試したい場合はワンタイム検索で一時的に切り替える、といった使い分けが可能になる。
Perplexityとは
Perplexityは、大規模言語モデルを活用して、ウェブ上の情報から要点を要約し、出典リンクを添えて回答を提示する「回答エンジン」。自然言語での複雑な質問に強く、対話を重ねて条件を絞り込むなど、従来の「リンク一覧型」検索とは異なる体験を提供する点が特徴だ。
ユーザーにとってのメリット
検索の選択肢が増えることで、目的や場面に応じた最適なアプローチを選べる。特にリサーチや意思決定のスピードが求められる場面で、Perplexityの回答型インターフェースは有効だ。
- 要点がまとまった回答と出典リンクで、一次情報を素早く確認できる
- 複雑な質問でも、自然言語で条件を追加しながら絞り込みやすい
- 既定/ワンタイムを使い分け、用途に応じて柔軟に選択可能
設定方法のヒント
環境によって表示や手順は異なる場合があるが、一般的にはFirefoxの「設定 > 検索」から既定の検索エンジンを選択できる。ワンタイム検索は、アドレスバーの提案や検索エンジンアイコンから、その都度Perplexityを指定して実行するイメージだ。
- 常用するなら「設定 > 検索」で既定の検索エンジンにPerplexityを選ぶ
- 必要な時だけ使うなら、アドレスバーからPerplexityを一時選択して検索
業界への意味合い
ブラウザにおける検索の選択肢が多様化し、従来のリンク中心の検索体験に加えて、AIによる回答主導の体験がより身近になる。ユーザーが目的に合わせて検索エンジンを切り替える流れが強まり、検索の「使い分け」が新たな標準になりつつある。
今後の展望
FirefoxでPerplexityを既定やワンタイムで選べるようになったことで、回答型検索を日常的に取り入れるユーザーは増えそうだ。ユーザーがどの場面で回答型を選び、どの場面で従来型を選ぶのか—実利用のデータとともに、検索体験の最適化が一段と進むことに注目が集まる。




