OpenAIは、ChatGPTの「GPT-5 Thinking」モードで回答にかける思考時間をユーザーが調整できる新機能を公開しました。Plus、Pro、Businessプランのユーザーは、用途に応じて「速さ」と「深さ」を切り替え、やり取りに最適なペースを選べます。
目次
アップデートの概要
思考時間をトグルで切り替え
Web版ChatGPTで「GPT-5 with Thinking」を選ぶと、メッセージ作成欄に思考時間を切り替えるトグルが表示されます。軽い相談では短め、複雑な課題では長めに設定するなど、会話の文脈に合わせて推論の深さと応答速度を調整できます。
対応プラン
本機能はPlus、Pro、Businessの各プランで利用可能です。個人利用からチームまで、幅広いユースケースで同じ操作性を提供します。
何がうれしいか
スピードと精度を状況に最適化
短い思考時間では応答が素早く、長い思考時間ではステップを踏んだ推論や検討が期待できます。メールの下書きや要約などはスピード重視、要件定義やコードの設計レビューなどは精度重視といった使い分けがしやすくなります。
具体的な活用シーン
日々の業務から創造的タスクまで、思考時間の切り替えは次のような場面で効果を発揮します。
- 素早い確認: チャットの返信案、短文の翻訳、会議メモの要点抽出
- じっくり検討: 複数条件の整理、コードのリファクタ提案、分析の前提確認
- チーム利用: 下書き→精査と段階的に品質を高めるワークフローの構築
使い方
Web版ChatGPTでの設定手順
操作はシンプルで、会話の流れを止めずに調整できます。
- モデル選択で「GPT-5 with Thinking」を選ぶ
- メッセージ作成欄のトグルで思考時間を切り替える（短め/長め など）
- 用途に応じて設定後に送信し、必要なら会話途中でも再調整
注意点
長い思考は応答に時間がかかる場合も
長めに設定すると、より周到な推論が期待できる一方で、応答までの待ち時間が延びることがあります。タスクの内容と締め切りに合わせて、適切なバランスを見極めるのがコツです。
まとめ
「GPT-5 Thinking」の思考時間をユーザー側でコントロールできるようになり、ChatGPTの使い勝手は一段と向上しました。Plus、Pro、Businessユーザーは、スピード重視と精度重視を状況に応じて切り替えながら、より生産的で納得感のあるアウトプットを引き出せます。
