米X(旧Twitter)は、AIアシスタント「Grok」の拡張機能群である「Grok Build」をベータ版として公開しました。SuperGrokおよびX Premium+ユーザーが利用でき、画像・動画生成から自動化ワークフロー構築まで、X上で高度なAI活用を可能にします。
Grok Buildとは何か:ベータ版で広がるAI活用
SuperGrok・X Premium+向けにベータ提供開始
Xは「Grok Build」をベータ版として、SuperGrokおよびX Premium+契約者向けに開放しました。これにより、一般的なチャット型AIの利用にとどまらず、X上でのコンテンツ生成やタスク自動化といった、より高度なAI活用が可能になります。
3つの中核機能:Plan Mode・Imagine・CLI
今回の発表によれば、Grok Buildでは主に次の3機能が利用できます。
- Plan Mode:タスクやプロジェクトを段階的なプランに落とし込むモード
- Imagine:画像や動画をAIで生成するための機能
- CLI:自動化フローやオーケストレーター(処理の司令塔)を構築するためのコマンドライン的インターフェース
これらを組み合わせることで、ユーザーは「考える(Plan)」「つくる(Imagine)」「動かす(CLI)」という一連のAI活用サイクルを、Xのエコシステムの中で完結させることができます。
Grok Buildの主な機能と活用イメージ
Plan Mode:複雑なタスクをAIが分解し、実行プランに
Plan Modeは、ユーザーがざっくりとした目標やアイデアを入力すると、AIがステップごとの実行計画に落とし込んでくれる機能とされています。例えば、マーケティングキャンペーンの立ち上げ、アプリ開発のタスク整理、新規プロジェクトのロードマップ作成などで、AIが「やるべきこと」を順序立てて提示してくれるイメージです。
Imagine:画像・動画コンテンツをAIで生成
Imagineは、テキストから画像や動画を生成できるクリエイティブ系の機能です。投稿用のビジュアル素材作成、プレゼンテーション用のイメージ生成、コンセプトアートやプロトタイプ動画の作成など、クリエイターやマーケターにとって、制作スピードと表現の幅を広げるツールとなり得ます。
CLI:自動化フローやオーケストレーターの構築
CLI(コマンドライン・インターフェース)は、より技術寄りのユーザー向け機能で、自動化フローや「オーケストレーター」と呼ばれる実行管理ツールを構築できます。これにより、データの取得・分析・投稿までを一連の流れとして自動化するなど、Xを軸とした高度なワークフロー整備が可能になるとみられます。
Xユーザーにとってのメリットと今後の可能性
クリエイター・ビジネス向けの新たな制作インフラに
Grok Buildは、単なるチャットボットの枠を超え、Xを「AIを使った制作・運用プラットフォーム」へと進化させる試みといえます。クリエイターは投稿に必要なビジュアルや動画を素早く生成でき、企業や個人事業主はキャンペーンの計画立案から配信までのプロセスをAIで支援させることが期待されます。
X上の自動化とオーケストレーションの拡大
CLIによるオーケストレーター構築は、X上でのデータ収集や投稿スケジュール管理、簡易的なボット運用など、これまで外部ツールに頼っていた領域をX内部で完結させる可能性を秘めています。開発者や高度なユーザーにとっては、Xを中心にした新たな自動化のハブとして活用できる余地があります。
まとめ:ベータ版からどこまで機能拡張されるかに注目
今回のGrok Buildベータ公開により、SuperGrokおよびX Premium+ユーザーは、プランニング、コンテンツ生成、自動化という3つの側面からAIを活用できるようになりました。今後、機能の詳細公開や一般ユーザーへの開放、他サービスとの連携などが進むかどうかが、Xがどこまで「AIネイティブ」なプラットフォームへ進化できるかを左右しそうです。興味のあるユーザーは、ベータ期間中にいち早く試しておく価値があるでしょう。



