生成AIアシスタント「Claude(クロード)」を提供するAnthropicが、新たにWindows向けのデスクトップ機能「Cowork on Windows」のリサーチプレビュー提供を開始しました。同時に、あらゆるセッションに共通して適用できる「グローバル指示」とフォルダごとの指示設定機能も導入され、仕事や学習での使い勝手が大きく向上しそうです。
新たに登場した「Cowork on Windows」とは
Windows向けに提供されるリサーチプレビュー版
Anthropicは、Windows環境でClaudeをよりシームレスに活用できる新機能「Cowork on Windows」をリサーチプレビューとして公開しました。このプレビュー版は、正式版に先立ち、実際のユーザー利用を通じて機能検証や改善を進めるための段階的リリースと位置づけられています。
有料プラン利用者なら誰でも利用可能
「Cowork on Windows」は、Anthropicの有料Claudeプランに加入しているユーザーであれば、誰でも利用可能とされています。すでにClaudeを有料で活用している個人・企業ユーザーにとっては、追加コストなしでデスクトップ統合の恩恵を受けられる点が魅力です。
デスクトップ連携で期待できる活用シーン
具体的なUIや機能の詳細は今後の情報開示待ちですが、Windows上での専用機能として提供されることで、次のような利用シーンが期待できます。
- ブラウザを開かずに、デスクトップから直接Claudeに質問・相談
- 文書作成ソフトやメール、チャットツール使用中に、ドラフト作成や要約をアシスト
- プログラミングや資料作成を行いながら、コードレビューやリサーチを並行実行
日常的にWindows PCで作業するビジネスパーソンや開発者にとって、作業環境に溶け込んだAIアシスタントとしての使い勝手向上が見込まれます。
「グローバル指示」とフォルダ指示でClaudeの振る舞いをカスタマイズ
すべてのセッションに共通する「グローバル指示」
今回のアップデートでは、Claudeに対してユーザーの好みや前提条件をあらかじめ伝えておき、すべての会話に持ち越せる「グローバル指示」を設定できるようになりました。これにより、新しいチャットを開くたびに同じ説明を繰り返す手間を省き、自分専用にチューニングされたアシスタントとして活用しやすくなります。
フォルダ単位の指示でプロジェクトごとに最適化
グローバル指示に加え、フォルダごとに異なる指示を設定できる機能も導入されています。プロジェクトやクライアント単位でフォルダを分け、それぞれに適した前提やトーン、専門用語の扱いなどを指定することで、よりコンテキストに沿った応答を引き出しやすくなります。
- 特定プロジェクトでは「敬体・ビジネス文書重視」
- 別のフォルダでは「カジュアルでアイデア出し中心」
- 研究用フォルダでは「用語は英語原文も併記」
このような切り替えを自動化できるため、用途ごとにAIの振る舞いを最適化したいユーザーにとって、作業効率の向上が期待できます。
仕事・学習での実用的なメリット
グローバル指示とフォルダ指示を組み合わせることで、例えば次のような活用が考えられます。
- 常に「日本語メイン+必要に応じて英語原文も提示」と指定して、語学学習や海外情報収集を効率化
- エンジニア向けフォルダでは「具体的なコード例を優先」「誤りの可能性がある場合は必ず注意書き」といった安全性・実用性重視の指示
- マーケティング資料用フォルダでは「専門用語を噛み砕いて説明」「初心者にもわかる比喩を添える」といったトーン設定
こうした事前設定により、毎回細かな要望を書き添えなくても、自分のスタイルや用途に合ったアウトプットを継続的に得やすくなります。
まとめと今後の展望
Windows連携と指示カスタマイズで「第二の同僚」に近づく
今回のアップデートにより、Claudeは単なるチャットボットから、Windows環境に深く統合された「AIの同僚」に一歩近づいたと言えます。Cowork on Windowsによるデスクトップ連携と、グローバル指示・フォルダ指示によるきめ細かな振る舞いのカスタマイズは、知的労働の多くをAIと共同作業するこれからのワークスタイルを象徴する動きです。
現時点ではCowork on Windowsはリサーチプレビュー段階ですが、利用者からのフィードバックを通じて機能改善が進めば、業務フローそのものの設計にAIを組み込むケースがさらに増えていくと考えられます。Claudeをすでに業務や学習に活用しているユーザーは、新機能を試しながら、自分なりの「AIとの付き合い方」をアップデートしていくタイミングと言えるでしょう。




