中国・百度(バイドゥ)系の自動運転サービス「Apollo Go(アポロ・ゴー)」が、ドバイで初となる「完全無人」の自動運転テスト許可を取得しました。安全ドライバーなしで公道走行が認められたことで、2026年第1四半期にも本格的な自動運転配車サービスが始まる可能性が高まっています。
ドバイで始まる「完全無人」自動運転の新段階
ドバイ初の「完全無人テスト許可」とは何か
ドバイ道路交通局(RTA)は、Apollo Goに対し、同国で初めてとなる「完全無人」の自動運転テスト許可を発行しました。これにより、車内に安全ドライバーを同乗させず、完全に自律走行する車両を公道でテスト運行できるようになります。
Apollo Go Park開設と海外初の運営ハブ
許可証は、ドバイにオープンした「Apollo Go Park」の開業に合わせて発行されました。この拠点は、Apollo Goにとって初の海外向け運営・管理ハブとなり、現地での車両運行管理、データ解析、人材育成などを担うとみられます。ドバイを足掛かりに、将来的な中東・海外展開の基盤となる可能性があります。
2026年Q1にも本格商用サービスの可能性
今回の完全無人テスト許可は、ドバイでの自動運転配車サービスを本格商用化するための重要なステップと位置づけられています。Apollo Goは、早ければ2026年第1四半期(Q1)にも、一般利用者向けの完全自動運転ライドヘイリング(配車)サービスを開始することを目指しています。
Apollo Goとドバイが描く自動運転の未来
Apollo Goとはどのようなサービスか
Apollo Goは、中国の大手テック企業・百度が開発した自動運転技術を基盤とするライドヘイリングサービスです。中国国内の一部都市では、すでに自動運転タクシーの商用運行を開始しており、乗客はスマートフォンアプリから自動運転車を呼び出し、無人または半無人の車両で移動することができます。
ドバイが自動運転に積極投資する理由
ドバイは「スマートシティ」構想を掲げ、交通分野のデジタル化・自動化に積極的に投資してきました。自動運転技術の導入は、
- 道路渋滞の緩和と交通効率の向上
- 交通事故の削減と安全性の向上
- 観光・ビジネス都市としての先進イメージ強化
- 新産業・新雇用の創出
といった効果が期待されており、今回の完全無人テスト許可も、その戦略の一環とみることができます。
利用者にとってのメリットと注意点
完全無人の自動運転配車サービスが本格稼働すれば、利用者はアプリから気軽に「無人タクシー」を呼べるようになります。運行データをもとにした最適ルート選択や、運転手の人的要因を排除した安定した運転が期待される一方で、初期段階では走行エリアや時間帯が限定される可能性もあります。また、事故時の責任範囲やプライバシー保護など、制度面での整備も並行して進めることが求められます。
都市モビリティへの影響と国際的な注目
他都市にとってのモデルケースとなる可能性
ドバイは、完全無人の自動運転サービスを公道で進めることで、世界の他都市にとっての「実証モデル」となり得ます。特に、整備された道路インフラと、行政によるトップダウン型のデジタル政策が組み合わさることで、自動運転の社会実装がどこまで進むのかが国際的な関心を集めています。
企業・投資家が注目するポイント
企業や投資家にとっては、
- 自動運転技術の成熟度を測る「実証の場」
- ソフトウェア、センサー、通信インフラなど周辺産業のビジネス機会
- 中東・アフリカ地域への展開拠点としてのポテンシャル
といった点が注目されています。Apollo Goの取り組みが成功すれば、他社や他地域での自動運転投資が一段と加速する可能性があります。
まとめ
ドバイでApollo Goが取得した「完全無人」自動運転テスト許可は、同国初であるだけでなく、世界的にも先進的な試みです。2026年Q1の商用サービス開始を視野に入れた今回の動きは、都市の移動手段を大きく変える可能性を秘めています。今後、テスト結果や規制整備の進展がどのように進むのか、ドバイ発の自動運転モデルから目が離せません。




