対話型AI「ChatGPT」に、ユーザーが自分好みの話し方や雰囲気を細かく調整できる「パーソナライズ設定」が新たに追加されました。これにより、回答の温かさや熱量、絵文字の使用頻度といったコミュニケーションの“テイスト”を、自分に合うスタイルへ近づけることが可能になります。
新たに追加された「パーソナライズ設定」の概要
ChatGPTの話し方をユーザーがコントロール
今回のアップデートでは、「Personalization(パーソナライズ)」メニューから、ChatGPTの話し方に関わるいくつかの特徴をユーザー自身が指定できるようになりました。これまで一律だったトーンや文体を、利用シーンや好みに応じて調整できるのが大きな特徴です。
調整できる主な特徴:温かさ・熱量・絵文字使用
現時点で明らかになっている調整項目には、たとえば次のようなものがあります。
- 返答の「温かさ」:カジュアルで親しみやすい口調か、事務的で落ち着いた口調か
- 「熱量(エネルギー)」:テンション高めで勢いのある書き方か、冷静で控えめなスタイルか
- 絵文字の使用:積極的に絵文字を使うか、まったく使わないか、ほどほどにするか
これらを組み合わせることで、「元気なチューター」「落ち着いたビジネスアシスタント」「フレンドリーな雑談相手」など、同じChatGPTでも印象の異なるパートナーとして振る舞わせることができます。
設定は「Personalization」メニューから変更可能
新機能は、ChatGPTの「Personalization(パーソナライズ)」設定として順次提供されています。ユーザーはこのメニューから、自分が望むコミュニケーションスタイルを選択・調整するだけで、以後の会話全体に設定が反映されます。毎回プロンプトで細かく指示しなくても、ベースとなる“性格”を持たせられる点が利便性向上につながります。
利用者にもたらされるメリット
学習・仕事・雑談などシーンに応じて最適化
パーソナライズ設定の導入により、利用シーン別に最適な使い方がしやすくなります。たとえば、仕事での利用では「落ち着いたトーンで、絵文字なし」、語学学習では「フレンドリーで、励ましてくれるスタイル」、雑談では「温かく、絵文字多め」といった具合に、目的に応じてコミュニケーションの雰囲気を調整できます。
長期利用で感じる「相性の良さ」の向上
人間同士のコミュニケーションと同様に、AIとの対話でも「相性」や「話しやすさ」は重要です。口調がきつく感じたり、逆に軽すぎたりすると、長期的な利用がストレスになることもあります。今回の機能によって、自分が心地よいと感じる距離感やテンションをあらかじめ設定できるため、継続利用のしやすさが高まると考えられます。
プロンプト設計の手間を軽減
これまでは、「敬語で話して」「絵文字は使わないでほしい」「フレンドリーなトーンで」などと、毎回プロンプトに細かく条件を書く必要がありました。パーソナライズ設定を活用すれば、こうした条件を一括でベースラインとして登録できるため、プロンプトをシンプルに保ちながら、望ましい出力スタイルを維持しやすくなります。
AIの「個性化」が進む中での位置づけ
固定キャラクターではなく「自分好みの調整」に重心
現在さまざまな生成AIサービスで、キャラクター性を持ったボットや、テーマ別アシスタントが登場しています。今回のChatGPTのパーソナライズ機能は、あらかじめ用意された固定キャラクターに寄せるのではなく、「ユーザー自身が好みの話し方を指定する」というアプローチが特徴的です。
ユーザー主導の「体験設計」がより重要に
今後、AIを活用したサービスが広がるほど、「出力内容の正確さ」だけでなく、「どういう風に説明してくれるか」「どんな雰囲気で接してくれるか」といった体験面の設計が重要になります。今回のパーソナライズ設定は、その体験設計をユーザー側が主体的に行えるようにする一歩だといえます。
まとめ
ChatGPTに追加された「パーソナライズ設定」により、ユーザーはAIの温かさや熱量、絵文字の使い方といったコミュニケーションスタイルを自由に調整できるようになりました。これにより、学習、仕事、日常会話などさまざまなシーンで、自分にとって話しやすく、続けやすいAI体験を構築しやすくなります。今後は、トーン以外にもどのような個別設定が解放されていくのか、継続的なアップデートにも注目が集まりそうです。



