対話型検索で知られるPerplexityは、特許分野を対象とした新プロダクト「Perplexity Patents」を本日から世界同時でベータ公開すると発表した。ベータ期間中は全ユーザーが無料で利用でき、ProおよびMaxの有料プラン加入者には追加の利用枠とモデル設定オプションが提供される。
発表の概要
ベータ提供の開始とグローバル展開
「Perplexity Patents」は本日から世界中で利用可能なベータ版として公開された。地域制限なくアクセスできるため、国や業界をまたいだ特許関連の情報探索に着手しやすい立ち上がりとなる。
ベータ期間中は誰でも無料
ベータ提供の間は、すべてのユーザーが無料で試用できる。まずは費用負担なくプロダクトの方向性や使い勝手を見極められる点が最大の利点だ。
狙い:特許領域の情報把握を効率化
名称が示す通り、特許に関する調査や知見の獲得を支援する用途が想定される。特許制度や文献の把握は専門性が高く時間もかかる領域であり、効率化の余地が大きい分野だ。
プランと利用条件
全ユーザーが無料で試せるベータ期間
ベータ期間中は登録の有無を問わず無料で利用可能。まずは幅広いユーザーに使ってもらい、ユースケースの発見と改善に繋げる狙いがうかがえる。
Pro/Max加入者への追加メリット
有料のProおよびMax加入者には、追加の利用枠(usage quotas)とモデル設定オプション(model configuration options)が提供される。高度な検証や長時間の利用を想定するユーザーに有利な条件だ。
- ベータ期間:全ユーザー無料
- Pro/Max:追加の利用枠を付与
- Pro/Max:モデル設定のカスタマイズが可能
想定される活用シーン
研究開発・知財部門の初期調査を高速化
先行技術の把握や出願状況の俯瞰など、初期段階の情報収集において、迅速に全体像をつかむツールとしての活用が期待される。
事業企画・競合理解の足がかりに
技術トレンドの兆しや関連分野の動向をつかみ、仮説検証の材料を素早く集める用途も考えられる。意思決定前の「当たりを付ける」段階で役立つ可能性が高い。
- 研究者・エンジニア:関連技術の全体像を短時間で把握
- 法務・知財担当:リスク検討前の予備的な情報収集
- スタートアップ:参入領域の確認や差別化ポイントの探索
- 投資家・アナリスト:技術テーマのスクリーニング
総括と次の注目点
今後の展望
現時点で明らかにされたのは、ベータ版が本日から世界で利用可能であること、ベータ期間は全ユーザー無料であること、そしてPro/Max加入者に追加の利用枠とモデル設定オプションが用意される点だ。正式版の仕様やベータ終了後の提供条件は続報を待ちたい。特許分野の情報探索は多くの業界で需要が高く、早期に試用して自社のワークフローにどのように組み込めるか検証しておく価値がある。




