フィットネスのPelotonと旅行情報のTripadvisorが、ChatGPT内で利用できる「アプリ」として提供開始された。会話を通じてワークアウト提案や旅行計画のヒントを得られる可能性が広がり、生活者の意思決定プロセスに新しい選択肢が加わる。
発表の概要
PelotonとTripadvisorがChatGPTアプリとして利用可能に
SNS上での案内によれば、PelotonとTripadvisorがChatGPTの「アプリ」として利用できるようになった。ユーザーはChatGPTとの対話を通じ、各サービスが提供する情報や提案を得られる見込みだ。
ChatGPTアプリとは何か
ChatGPTアプリは、外部サービスの機能やデータに会話型でアクセスできる拡張機能の総称だ。ユーザーは自然言語で要望を伝え、必要に応じて各アプリが情報提供やレコメンドを行う。具体的に使える機能はアプリごとの仕様に依存する。
期待される利用シーン
トレーニング体験の拡張（Peloton）
Pelotonの知見を活かしたワークアウトの提案やメニューの組み立てが、会話ベースでスムーズになることが期待される。時間、強度、目的など条件を伝えるだけで、最適なトレーニング案を受け取れる可能性がある。
- 例: 「30分で初心者向けのサイクリングを提案して」
- 例: 「自宅でできる全身メニューを週3回分、徐々に強度を上げて」
旅行計画の効率化（Tripadvisor）
Tripadvisorの豊富な口コミやスポット情報を活かし、目的地選びから日程案の作成までを対話で一気通貫に進めやすくなる。条件の絞り込みや比較も、自然言語での指示で直感的に行えるだろう。
- 例: 「週末に家族で京都。混雑を避けたモデルコースを3案」
- 例: 「春に温泉旅行。口コミ評価が高い宿を価格帯別に教えて」
会話UIならではの利便性
アプリごとに画面や操作を覚える必要がなく、要望を文章で伝えるだけでよい点が強みだ。条件変更や比較、補足質問を繰り返すことで、自分に合った提案に収束しやすい。
影響と留意点
エコシステム拡大がもたらすインパクト
大手サービスの参加は、会話型AIを起点とした「発見から意思決定まで」の流れを加速させる。ユーザーの接点が検索やアプリ一覧から「会話」へと移ることで、情報収集の行動様式が変化する可能性がある。
使う前に確認したいポイント
提供機能や対象地域、言語サポート、料金形態、データの取り扱いはアプリごとに異なる。利用開始時は各アプリの説明やポリシーを必ず確認したい。
- 対応機能の範囲（提案のみか、予約・連携の可否など）
- 対応地域・言語、利用可能なアカウントの要件
- プライバシー設定とデータ共有の扱い
- 提示情報の正確性と最終確認の必要性
まとめ
PelotonとTripadvisorのChatGPTアプリ対応は、運動と旅行という日常ニーズで会話型AIの価値を体感しやすくする動きだ。まずは小さな要望から試し、使い勝手や情報精度、データの扱いを確認しながら、自分に合うワークフローへと取り入れていきたい。
